Mさんのお母さま
Mさんのお母さまMさんのお母さまからお問い合わせをいただいたのは、Mさんが6年生のお盆明けでした。秋からスタートの半年間で椙山女学園中学校を目指しました。 残念ながら志望校に合格することは叶いませんでしたが、繰り上げ合格発表の後に感想をいただきました。 Mさんのお母さまからのメーッセージこんばんは☺ その後ですが、繰り上げ合格の連絡はなく、残念ながら、公立中学への進学になります。 Mのような合格の可能性の少ない生徒をみてくださいまして、先生には、本当に感謝しています。 受験を決めたことも、勉強を始めた時期も遅く、もともと学力も難ありの状態で、合格する可能性の低い子供を、わざわざ引き受けて下さったことで、先生の指導歴に傷をつけてしまったかもしれません。 ご祈祷まで行って頂き、こちらこそご期待に添えずで申し訳ない気持ちでした。 でも、Mはたった半年で、勉強の苦手な子から、普通くらいにはできる子になりました! そして、そのことをMが一番実感しています。 学校の宿題をさらりとこなし、テスト勉強をしている、なんて、以前はあり得なかったことが3学期はできています。 そして、中学受験を通して私は親として、何が足りなかったのかをしみじみと実感することができました。 Mの勉強の理解の浅さ(見た目だけのやれた感じ)をわかってあげていなかったことです。 算数が苦手な理由は、整数の計算もできていないのに小数をやり、小数もできていないのに分数をやり、それでは何がなんだかわからなくなって当然だなと、思うのです。 先生の言われるように、できたと勘違いせずに基礎を繰り返ししっかりとやることが重要でした。 次は失敗しないように、英語は自分から覚えたいと言い出すまでは、アルファベットの大文字と小文字をひたすら書かせています(笑) 本人は、いつものマイペースですが、公立中学で良い成績が取れるように頑張って、椙山高校を受験すると言ってくれました。 中学受験をして本当に良かったですし、あの時は落ちたけど、それで良かったかもね、と言える日が来ると確信しています。 それも、先生に引っ張りあげて、可能性はあると言って頂き勇気を貰えたからです。 先生が諦めずに、私たちに関わって下さったこと、とても嬉しかったです。 本当にお世話になりました、ありがとうございました。 MさんMです。卒業しました。 中学でもがんばります。 中学受験頑張って良かったです。ありがとうございました☺ Mさんのお母さまへ私は下記のお返事をさせていただきました。 富都野よりMさんのお母さまへのお返事こんばんは。夜分失礼いたします。 お返事が大変遅くなりました。 公立中学へ進学が決まったとのこと、追加合格で椙山に何とか…と思っていたので残念ですし、ご期待に添えなかったことを申し訳なく思います。 にもかかわらず、本当にありがたいお言葉をいただき、感謝の気持ちで一杯です。 秋にご指導をお引き受けしたのはMちゃんの可能性を信じたからでした。 私は長く大学受験指導に携わってきましたし、会社員として後輩を面倒みた経験もあります。 その経験を通して、中学受験で良い結果を出して、いわゆる有名難関私立中学に進学したからといって、必ずしも志望大学に合格しているわけではないし、あるいは、燃え尽きてしまったり、目標を見失ったりして、自分の夢を叶えて生き生きした社会人人生を送っている訳でもないことを知りました。 その一方、中学受験や高校受験で志望校に受からなかったお陰で一念発起して、大学受験では見事に志望校に合格した人や、入試に失敗して不本意な学校に進学したからこそ、将来の夢が見つかり、進む道が定まって人生を謳歌している人にもたくさん出会いました。 中学入試はある意味でゴールですが、長い人生においてはむしろスタートでしかないのです。 中学入試の結果が良くても悪くても、その後の人生を素晴らしい充実したものにも、退屈で平凡で無味乾燥なものにも、如何様にも変えていくことができるのですね。 私は中学受験専門とはうたっていますが、実は入試の合否という結果を手に入れること以上に、目的としていることがあります。 受験勉強を通して、苦手だったり嫌いだったりできなかったりしたことが、得意になったり好きになったりできるようになることや、今まで閉じていた可能性の扉がどこかひとつでも開いてくれることを信じて、それを最大の目的にしてご指導しています。 だから正直に申し上げると、合否は扉を開いたオマケでついてくるような感覚です。 扉が開けば、あとは芋づる式にどんどん色んな才能の扉が開いていきます。 合否という目先の結果にとらわれることなく、どんな才能でもいいので才能の扉を開くきっかけやチャンスを提供したい、扉を開くという長い目で見て最高の経験を小学校生活で味わってもらいたい、そんな気持ちでご指導しているつもりです。 Mちゃんは、受験勉強を通して、まさに勉強の才能の扉を開いたのですね! これ以上の喜びはありません。 扉を開いたからこそ、合格というオマケもついてくると思っていたので、その点は私の力が及ばず申し訳ありません。 椙山とは今回ご縁がありませんでしたが、Mちゃんは、自分もやればできることが実感できたと思います。 自分を信じられるという自己信頼感は、今後のMちゃんの人生においてものすごく大きく貴重な宝となるでしょう。 きっと公立中学へ進学しても素晴らしい未来が待っていると思います。 勉強の才能の扉を開いたMちゃんのサポートをさせていただいたことを、とても誇りに思います。 そして、Mちゃんをしっかり支え導かれたお母さまに最大限の賛辞を贈ります。 このように有り難く素晴らしい経験を与えてくださり、本当にありがとうございました。 Mちゃんがこれから可能性の扉を次々と開いて、最高で最幸の人生を謳歌していきますように。 心からお祈り申し上げます。 富都野 ******* 以上のお返事をさせていただきました。 Mちゃんのお母さまからは「一緒に頑張って良かったなと、しみじみとしてしまいました。」という返信をいただきました。本当に有り難いです。 私も、ご指導させていただく生徒全員が志望校合格できるよう、もっともっと精進します。 |