この本は、小学生の(特に中学受験を目指す)子どもを持つパパさんママさんに向けて、書かせていただきました。
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受験に向けて勉強を頑張る子ども達も大変ですが、それを支えるパパさんママさんも大変です。
子どもが思うように勉強しない。
子どものやる気がない。
やる気が出ても続かない。
集中力が続かない。
テレビやゲームばかりで勉強しない。
勉強してもすぐ飽きてしまう。
算数嫌い。だからやりたくない。
暗記も嫌い。だから覚えない。
努力も嫌い。意欲もなさそう。
面倒くさいが口グセ。
何度言っても言うことをきかない。
しまいには、大ゲンカ。
そんな気力がないように見える子どもと接していたら、パパもママも疲れてしまいますね。
毎日、気力を奮い立たせて元気に子どもと接しようと努力してみても、子どものやる気のない姿に、自分たちのやる気も削がれていき、つい怒ってしまう・・・。
お子さまの勉強に対する無気力な姿勢に困っている、パパさんママさんはいらっしゃいませんか。
多くの子どもたちが、積極的に(率先して)ゲームやテレビ、ネットに向かいます。
彼らがゲームに夢中になっていたりテレビや動画を見ているときには、大声を上げたり奇声を発して兄弟と対戦している、あるいは夢中になって声をかけても返事もしない、そんな様子で、とても集中しています。
しかし、いざ宿題や勉強をやらなければならなくなると、その途端に子どもは元気がなくなり、気力も意欲が失われてしまいます。
机の上にノートやテキストを開いてみたものの、しばらくして子どもの様子を覗いてみると、寝起きのようにぼーっとしていたり、鉛筆や消しゴムで遊んでいたり、だるそうにしています。
あれだけ元気よく意欲的にテレビやゲームやネットに興じていたのに、勉強になった途端にモチベーションの急降下。
あまりの子どもの変化に親もビックリしてしまうほどです。
やればできることも多いので、そこまで頭が悪いわけではないと思うし、受験勉強だってきっとやればできないことはないと思う・・・
でも、勉強は面倒くさい、暗記するのも漢字の書き取りも計算も面倒くさい、面倒くさいから嫌い、やりたくない。
そんなことを平気で口にする我が子。
勉強に無気力でだるそうにしている我が子を目の当たりにすると、不安やあきらめの気持ちがよぎります。
「どんな子にもやる気スイッチはある、それがどこにあるかを見つけてスイッチを押せば、どんな子もできるようになる」と聞くけれど、ウチの子に、勉強に対するやる気スイッチなんてあるのかしら・・・。ウチの子には勉強のやる気スイッチなんてないかもしれない。
そんな気持ちを抱いていらっしゃるパパさんママさんも少なくありません。
勉強になるとやる気が出なくなってしまう我が子。
勉強に対するやる気を引き出すために、親は何をすればいいのかしら?
どうすれば、やる気を出してくれるのだろう?
やる気が出る言葉をかければいいのかしら?
「やる気が出る言葉」といっても、いったいどんな声かけをすればいいのかしら?
「○○ちゃんはやればできるよ」とか「頑張れ」と言ってみても、一時的には勉強してくれてもすぐに元に戻って続かなかったし・・・。
かといって、本気ならばやる気を出せるはずだとか、やる気がない奴は根性がないとか、そんな精神論をふりかざして叱咤しても、余計に子どもは意欲をなくしてしまう。
勉強に対するモチベーションを上げるにはどうしたらいいのでしょうか。
勉強が面白いとか、分からなかったことが分かって楽しいとか、マルが増えて嬉しいとか、そういう気持ちを少しでも感じられれば、「勉強やってみようかな」と自分で勉強してみようとするモチベーションも少しは上がるかもしれない!
そんな気持ちを感じてもらうきっかけは何だろうか?
わからないところに貼る付箋紙をカワイイものにすれば、そのページを開いてみたくなるかな。
カッコいいシャープペンシルや、使いやすい消しゴムはどうかな。
つい使ってみたくなる文房具や勉強グッズは効果が出るかもしれないな。
「子どものやる気を出すにはどうしたらいいか?」
子どものやる気を起こさせる方法を色々と工夫しているパパさんママさんは、たくさんいらっしゃると思います。
しかし、その工夫が効を奏すればパパさんママさんも嬉しいしモチベーションも上がりますが、その工夫に効果がなかったり、効果が続かなかったり、結局今までと同様に、勉強に対してやる気が出ない状態に戻ってしまうと、パパさんママさんもがっかりしてしまい、パパさんママさんのやる気がなくなってしまいがちです。
パパさんママさんも、工夫することに疲れてしまい、無気力になってしまいかねません。
さらには、子どもに対して期待できなくなり、信用できなくなり、子どもの可能性を諦めてしまうことになってしまうかもしれません。
お子さまのやる気を引き出し、自ら勉強に向かってもらうには、どうしたらいいのでしょうか?
何から手をつけていったらいいのでしょうか。
やる気は子どもの問題だといっても、子どもを応援するパパさんママさんだからこそ、そのおふたりにも何かできることはあるはずです。
パパさんママさんにできることとは、いったい何でしょうか。
それでは、ここでパパさんママさんに改めて考えていただきたいことがあります。
なぜお子さまが勉強に対してやる気が出ないのでしょうか。
なぜ、お子さまは勉強に対するモチベーションが下がっているのでしょうか。
なぜ、勉強に対して無気力だったり意欲がなかったりするのでしょうか。
なぜ、やる気が続かないのでしょうか。
今までパパさんママさんは、親という立場から子どもの性格、特徴、環境、条件、将来を色々考えながら子どもが何をしたらいいのか、何がふさわしいのか、何を選べばいいのか、何が良いのか、悪いのか、
判断し、助言し、育ててこられたと思います。
一度、親という立場を離れて、子どもの立場に立って、お子さまの「今」の状態を捉えてみてはいかがでしょうか。
親の立場からしたら「良い」と判断されること、あるいは状況だとしても、子の立場からしたらそうではないことや状況であるかもしれません。
例えば、中学受験すると親子で決めたので、受験勉強をすることになったとします。
志望校の偏差値が今の子どもの成績よりも高かったら、このときパパさんママさんはどう考えますか?
多くの親は「志望校に合格するためには成績を上げなければならない。だから、一生懸命勉強するのが良い(勉強するべきだ)」と判断されるでしょう。
それは、ごく当たり前に聞こえるかも知れません。
でも、その判断を四六時中、24時間子どもに適用させることはできるでしょうか。
親が「勉強するのにふさわしい」と判断する状況や時間帯だったとしても、そのとき、子どもとしては、「今日は気持ちが乗らないからやりたくない」「今は疲れているから、もう少し後から勉強したい」「今はぼーっとしているから頭が働かない」「今日は勉強する力が出ない」「昨日は努力できたけど今日は休みたい」と判断している状況や時間帯かも知れません。
親の、子どもに勉強させたい時や場所、状況等が、必ずしも子どもの勉強したい時、場所、状況と一致していない場合もたくさんあるのです。
それを、「成績を上げるためには勉強しなければならない」という正論を振りかざして、親の望む時、場所、状況で子どもに勉強させようとしても、子どもが喜んで勉強することはないでしょう。
精神的に成熟した子どもであれば、自分の将来や目標達成のために今の行動を律して勉強に取り組むこともあります。
しかし、圧倒的大多数の子は、親に「勉強しろ」と言われれば、やりたくなくても親の意見に従い勉強に取り組もうとするでしょう。
勉強には取り組もうとするものの、やはり「本当はやりたくないけれど、やらなければならない」という義務感や、「パパとママに怒られるからやる」という恐れから勉強に取り組もうと努力するので、やりたい気持ちが起こらないから勉強する力も湧き出ません。
身体は正直なので、頭ではやろうとしても、身体はうまく動きません。
頭が無理に身体に働きかけて勉強させようとしても、もともと子ども自身が「やりたい」時や場所や状況ではないので、身体は思うように動かず、結局、頭も身体も疲れて、気力が失われていきます。
ゲームやテレビから勉強になかなか移らなかったり、ようやく机に向かってもぼーっとしたり、鉛筆や消しゴムで遊んでいたり、何回繰り返しても覚えたことをすぐに忘れてしまったり・・・等、「やる気がない」「本気度が足りない」と判断されるような数々の子どもの状態は、親の望むタイミングと子どものタイミングが一致していないのに、親が強制させようとした(あるいは、現在している)ことが原因である場合が多いです。
そうです。
もしかすると、パパさんママさんの親自身が、我が子のやる気を削ぎ、意欲を奪っているのかもしれません!
子どもの「やりたい」時、場所、状況を考えて、子どもに勉強を促していますか。
それとも、親の「やらせたい」時、場所、状況で、子どもに勉強をさせようとしていませんか。
親の「やらせたい」時、場所、状況で、子どもに勉強をさせようとするから子どものやる気が出ないのだ、と言われても、子どものやりたい時に合わせて勉強させていたら、勉強だって遅れてしまうし、成績だって上がらない。
志望校にだって受からなくなってしまうじゃないか。
親がしっかり管理して、子どもに無理矢理にでも勉強させて努力させていかないと間に合わないんだ。
子どものやりたい時に勉強させるなんて悠長なことは言っていられないのだ。
子どもが勉強をやりたがる時なんて、もともとほとんどないのだから。
そんな言葉を、多くのパパさんママさんからいただきそうです。
そうおっしゃるパパさんママさんのお気持ちも十分分かります。
子どもが受験を控えていれば、間に合わないかもしれないと焦る気持ちもよく分かります。
でも・・・ちょっと待ってください。
子どものやりたい時に勉強させていたら、本当に受験に間に合わないのでしょうか?
そもそも、やる気が出ないと志望校に合格しないのでしょうか?
やる気が出なければ勉強できない。
やる気が起きなければ成績も上がらない。
やる気が継続しなければ受験に受からない。
だから、とにかく子どものやる気を引き出さなければならない、子どものやる気を奮い立たせよう。
本当にそうでしょうか?
そのようにパパさんママさんが思い込んでいるだけではないでしょうか?
そう、「思い込み」です。
実は、子どものやる気が、今の時点で引き出されていなくても、やる気が奮い立っていなくても、やる気が細切れで継続しなくても、勉強はできますし、成績も上がりますし、受験にも合格します。
今、親の望んでいる状態に子どもがなっていなくても、未来もずっと今の状態が続くとは限らないのです。
そこに気づいて、どれだけ余裕を持って子どもを積極的に「待つ」ことができるか、それが親の力ではないでしょうか。
親の思い込みが、「今!」「すぐに!」「ずっと!」と子どもを追い込んでいませんか?
その追い込みが、子どものやる気を確実に削いでいるかもしれません。
それでも受験に合格する方法があります。
子どもの才能を引き出し可能性を開花させる方法があります。
もしも、今現在、我が子が勉強に対してやる気がなくても、意欲がなくても、だるそうにしていても、やる気スイッチが入っていなくても、そもそもやる気スイッチがあるようには見えなかったとしても・・・。
それでも、子どもが受験に合格する方法があります。
子どもの色んな才能の扉を開いて、無限の可能性を開花させる方法があるのです。
その方法とは、親が「あること」を心がけ、それを実践することです。
多くの才能を開花させるやる気スイッチが、子どもたちに入るようになります。
子どもたちは元気になります。意欲もモチベーションが上がってきます。
子どもたちは、様々な才能を次々と開花させ、無限の可能性を開いて、キラキラ輝くスーパーマンになっていきます。
先が見えない混沌とした未来をも明るく照らして、堂々と羽ばたいていくことでしょう!
我が子を、そんな未来を明るく生き抜くスーパーマンに育んでいきませんか。
それは、親が「あること」をすることで、確実に叶っていきます。
親は「あること」を実践しても、疲労することはありません。
親自身も意欲的になり、モチベーションが上がり、元気になります。
では、親が心がけて実践する「あること」とは、いったい何でしょうか。
未来を救うスーパーマンとして輝かしく生きていく、そんなステキな子どもたちを育むための親の心得を、本書で余すことなく伝授いたします。
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