中学入試まであと3ヶ月。 この時期にやるべきことを正しいやり方で取り組む必要があります。 今日は、テスト直しや過去問の取り組み方の正しい仕方の2つめのポイントの注意点についてお伝えします。 中学受験、今から志望校合格をねらう親と子の勉強法(7)みなさま、こんにちは。 名古屋の中学受験専門プロ家庭教師 富都野日穂理です。
この時期にやるべきことを厳選し、正しいやり方で取り組むこと
正しいやり方で取り組むこと
前回は、弱点モレヌケを克服するための取り組み方のポイント; できなかった問題について
について説明しました。
●「わかった」レベルで終わりにせず、自力で完答できるレベルまで繰り返し解き直す
自力で解けるようになったかどうかの確認は、 お子さまに解き方を説明してもらう、教えてもらうことで判断する、ということでしたね。
ここでの注意点は、解き方を丸暗記しないこと です。
特に算数にありがちなのですが、
ただその問題の「解答」を、 その意味や目的も分からず闇雲に覚えてしまうお子さまは多いです。
例えば、 「30と12の最小公倍数が60で、それに2を足して答え62」 とスラスラ言えても、 「どうして、この問題では12と30の最小公倍数を求めなきゃいけないの?」 「なぜ2を足すの? 2を引いちゃダメなの?」 と質問すると、全く答えられない場合があります。
こういう場合は、その解き方の本質を分からないまま丸暗記しています。
解法には必ず理由や根拠、 つまり「なぜその解き方をするのか」「なぜその解き方で解けるのか」があります。
根拠や理由が共通している場合には、たとえ違う分野から出された問題でも 同じ解き方を使います。
しかし、問題の解き方を「この問題はこの解き方」というように、 まるで1対1対応で丸暗記してしまうと 根拠や理由(考え方)は同じなのに解き方が分からず解けない、という残念なことになります。
したがって、お子さまに解き方を説明させるときには、 ぜひ、お子さまに、そのように解く理由もたずねてあげてください。 「なぜそうなるの?」 「どうしてその式を使うの?」 「なんでそう考えるといいの?」 「どうしてこの数とこの数をかけると答えが出るの?」 といった要領です。
根拠や理由を踏まえた上で解法を身につけると、その解法の応用範囲がぐっと広がります。 ぜひ、取り入れてみてくださいね。
次回は、「親の心の安定とモチベーションを維持すること」についてお伝えします。 |