中学入試まであと3ヶ月。
この時期にやるべきことを正しいやり方で取り組む必要があります。
今日は、テスト直しや過去問の取り組み方の正しい仕方を説明します。
中学受験、今から志望校合格をねらう親と子の勉強法(5)
みなさま、こんにちは。
名古屋の中学受験専門プロ家庭教師 富都野日穂理です。
前回では、今の時期にやるべきことである、テスト直しと過去問について
正しい目的の下、正しいやり方で取り組むことが大切だ、とお話ししました。
この時期にやるべきことを厳選し、正しいやり方で取り組むこと
正しいやり方で取り組むこと
お子さまの弱点やモレヌケを把握し克服できるような、
テスト直しや過去問の取り組み方とは、いったいどんな使い方なのでしょう?
弱点モレヌケを把握するための取り組み方のポイントは、
できなかった問題について、
何が原因で解けなかったのかをできるだけ具体的に分析する
弱点モレヌケを克服するための取り組み方のポイントは、
できなかった問題について、
「わかった」レベルで終わりにせず、自力で完答できるレベルまで繰り返し解き直す
ことです。
●何が原因で解けなかったのかをできるだけ具体的に分析する
テストや過去問を解いた後は、当然答え合わせをしますね。
普通のお子さまであれば、模範解答を見て、合っているものに○、間違っているもの×をつけます。
そして、テスト時間中にはできそうでできなかった問題や、思い出せなかった問題など
お子さま自身に、悔しい気持ちのような思い入れのあった問題の場合には(その場合に限り)、
解説を読んで「あーっ、そうだったのか」と納得して、終了。
という感じで答え合わせをするのではないでしょうか。
こんなとき、お父さまお母さまの登場です。
不正解だった問題に対して、自分はどう解こうとしたのか、
正解はどういう解き方だったのか、
自分の解き方と正解を出す解き方とでは、何が違っていたのか、
どこに知識のヌケやアナがあって正答できなかったのか、
授業で学んだ知識・解き方をどう利用して解けばよかったのか、
それらをきちんと分析しましょう。
お子さまに「この問題って、どうやって解いたの?お母さんに教えて。」と
質問してみてください。
お子さまが自分の解き方を説明してくれたら、じっくりそれを聴いてあげてください。」
「なるほど。そうやって解いたんだね。」
それからまた、質問再開です。
「答え違っちゃったね。正解を出す解き方と○○ちゃんの解き方は、どこが違っていたんだと思う?」
「○○ちゃんの解き方のどこに問題があったんだと思う?」
「○○ちゃんは、何が壁になっていたから、答えまでたどり着けなかったのかな?」
「この問題は、○○ちゃんが今までに勉強してきた知識の何を使えば解けたんだと思う?」
といった感じです。
このように、お子さまも参加する質問形式で、分析を行っていきます。
計算ミスや読み間違いなど、ケアレスミスと言われるミスは、
お子さまだけでなく、親御さまも軽視する傾向がありますが、
ケアレスミスは普通の「分からなくて解けなかった」ものと同じくらい重大なミスです。
「ゼロと6を読み間違えた」
「1繰り上がったのに繰り上げてなかった」
「2と書いたつもりが3になっていた」
など、ケアレスミスの内容も具体的に挙げていきます。
ケアレスミスだから次は大丈夫と見逃してしまうと
いつまで経ってもケアレスミスは減りません。
お子さまがどんなミスをし易いのか、どこをどう間違いしやすいのか
必ず傾向やパターンはありますので、それらをしっかり見つけて、
お子さまに自分の間違える傾向・パターンを意識させてあげてくださいね。
次回は、弱点モレヌケを克服するための取り組み方のポイント、についてお伝えします。
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