中学受験!ライバルに差をつける夏休み勉強法として、
毎日コツコツ勉強したい計算問題・一行題。具体的な取り組み方について。
小学3~5年生のお子さまの場合のオススメの計算ドリルをご紹介。

中学受験!ライバルに差をつける夏休み勉強法18~計算・一行題の学習法(7)

こんにちは。中学受験専門家庭教師の富都野日穂理です。

 

今回は、前回から引き続き、小学3~5年生のお子さまを対象とした、
計算力アップのためのお勧めの計算問題集のご紹介です。

 

小学3~5年生のお子さまの計算力アップのために

 

富都野推薦、計算問題集 その2

 

おすすめ3  「賢くなるパズル」シリーズ

 

 

式を見るのをイヤがる、

百ます計算のように正確さもスピードも求めるのはまだ早すぎるかな、

ゲームや遊びは大好き、

考える力を小さいうちから養いたい、

 

そんなお子さまには、パズルはいかがでしょうか。

 

あれこれ試行錯誤しながらパズルを解いていくことで、思考力と計算力を同時に養います。

 

『計算ブロック編』として
たし算(ひき算)、かけ算(わり算)、四則混合計算の各初・中・上級

 

その他、『てんびん編』や『数字ブロック編』もあります。

 

このパズルシリーズの良いところは、

初級は10級~8級、中級は7級~4級、上級は3級~1級に分かれ、
1つの級に10~15題掲載されており、

簡単な問題からだんだん難しくなって、ひとつひとつステップアップできる点です。

 

また、各級と級の境のページには、合格証書のような賞状が挿入されていて

この賞状は、子どもが達成感や満足感を味わうのに一役買っています。

 

お父さまやお母さまに、お子さまの名前と日付を書いてもらえるようになっていますから

このときが、思いきりお子さまを誉める絶好のチャンスにもなりますね。

 

私の生徒は、「賢くなるパズル 計算ブロック」のたし算とかけ算(割り算)の各初級・中級、

および、「てんびん」の初級、中級に取り組んでいます。

 

 

塾のテキストだとすぐに飽きてしまう子でも、
不思議とこのパズルだとノリノリで解いています。

 

スイスイ解いているときの子どもたちの嬉しそうな顔。

 

勉強って本来は楽しいものなんだなという原点を見るようです。

 

ただし、注意点がひとつあります。

どのパズルも中級になると、かなり骨が折れるレベルであるということです。

小学5年生でも中級後半は難しくて、唸っていることが多いです。

 

小学3、4年生であれば、中級は難し過ぎて算数への学習意欲を失うことにもなりかねません。

これでは本末転倒。

 

無理して進めなくても大丈夫。

 

お子さまのやる気のスイッチのオンオフに寄り添いながら、

気楽な気持ちで取り組んでくださいね。

 

ちなみに、姉妹編『賢くなる算数』シリーズも、なかなか面白いです。

 

比較的最近に出版されているものだと、管理サイトにメンバー登録をすると、

お子さまの点数を入力して、点数を管理できるサービスもついています。

 

より一層、お子さまのモチベーションが上がりやすい仕組みになっていますね。

 

おすすめ4  「強育パズル」シリーズ 『九九トレ編』

 

 

こちらも、『賢くなるパズル』の作者と同じ宮本哲也先生のパズルです。

 

かけ算(九九)が何を意味しているのかを、マス目の数で理解していくパズルです。

 

例えば、かけて「16」になる数と言えば、2×8、8×2、4×4の3通りがありますね。
同じ16でも、3通りの意味はそれぞれ違います。

それを、パズルで理解できるようになっています。

 

九九がまだおぼつかない、
九九は言えるけど、その意味が分かっていないからかけ算の文章題は苦手、
といったお子さまには、このようなパズルが良いと思います。

 

ちなみに、空間を把握(イメージ)する力を高める『ビルディングパズル編』もオススメです。

 

 

このようなパズル問題は、浜学園の幼児教育サービスとして有名な「はまキッズ」(ピグマリオン)でも
採用されていますので、
その効果のほどが分かりますね。

 

いかがでしたでしょうか。

 

小学3~4年生であれば、まずは、遊び感覚で取り組める問題集を使ってみてください。

それで、ある程度の計算力と思考力を身につけた後に、簡単な文章題の問題集に取り組んでいきます。

その後、本格的な受験用問題集、あるいは塾のテキストへと、順に進めていくと、
算数に対する苦手意識を持たずに、
むしろ、算数を楽しみながら、高学年へと進級できると思います。