中学入試まであと3ヶ月。
この時期にやるべきことを正しいやり方で取り組む必要があります。
今日は、テスト直しや過去問の取り組み方の正しい仕方の2つめのポイントについてお伝えします。

中学受験、今から志望校合格をねらう親と子の勉強法(6)

みなさま、こんにちは。

名古屋の中学受験専門プロ家庭教師 富都野日穂理です。

 

この時期にやるべきことを厳選し、正しいやり方で取り組むこと

 

正しいやり方で取り組むこと

 

前回は、お子さまの弱点やモレヌケを把握できるような

テスト直しや過去問の取り組み方のポイント、

できなかった問題について
何が原因で解けなかったのかをできるだけ具体的に分析する

について説明しました。

 

今回は、弱点モレヌケを克服するための取り組み方のポイント;

できなかった問題について
「わかった」レベルで終わりにせず、自力で完答できるレベルまで繰り返し解き直す

について説明します。

 

「わかった」レベルで終わりにせず、自力で完答できるレベルまで繰り返し解き直す

 

当たり前のようでいて当たり前にされていないことがコレ。

 

塾の解説授業でも、先生やチューターに質問にいっても、

自分で解答解説を読んでみても、

その問題をどうやって解けば良かったのか解説が行われます(書かれています)。

 

そして、非常に分かりやすく解説されれば、

「なるほど、わかった!」

と、分かった気になり、スッキリした気分になります。

 

しかし、それでは「できた」ことにはならないのですね。

 

多くの受験生の落とし穴なのですが、

解説を読んで分かった気持ちになって終了してしまう子が圧倒的に多いのです。

 

その状態はまだテストの振り返りが終わったことにはなりません。

実は、振り返りの本番はこの後。

 

理解して、納得したやり方・解き方を自分のものにするために、

その問題を完答できるようになるまで、繰り返し解き直すのです。

 

漢字や社会・理科の暗記モノであれば、早押しクイズのような即答レベルまで

暗記し直すのです。

 

分かっただけでは身につきません。

 

その証拠に、お子さまが「わかった~」とスッキリした段階でテストの振り返りを終えて

翌日、同じ問題を解かせてみてください。

おそらく、面白いように忘れています。

 

最初の方は、記憶が残っていて解き始めたとしても、

おそらくは途中で手が止まって完答までには至らないと思います。

 

多くのお子さまにとって、一度解いた問題をもう一度解くことや

できなかった問題にもう一度向き合うことは、イヤなことのひとつです。

 

しかし、今よりも成績を上げようとするならば、今できないことをできるようにしなければなりません。

 

そのためには、せっかくテストが教えてくれた、

お子さまの「できていないところ」を、できるようにしなければ、

つまり、できなかった問題をできるようになるまで繰り返さなければ、

自力でできるようにはなりません。

 

ぜひ、「できなかった問題をできるようになるまで繰り返す」ことを、実践して欲しいと思います。

 

また、自力でできるようになったかどうかの確認は、

「ねぇねぇ、この問題ってどうやって解くのかお母さんに教えて」

と尋ねるなどして、お子さまに解き方を説明させてみましょう。

 

自分の言葉で、理路整然と、その問題の解き方を説明できればOKです。

 

このとき、お母さんお父さんを「お子さまの仲の良い同級生のお友達」に見立てるとさらにいいでしょう。

同級生にも分かるように教えてあげよう、という意識がお子さまに働きます。

 

これで、お子さま自身にとっても、説明できるかできないかで

自力でできるようになったかどうか判断しやすいと思います。

 

人に説明する、伝えるということを苦手とするお子さまも多いですが、

この勉強方法でいけば、「伝える力」も養うことができますよ。

 

次回は、この「解き方をお子さまに説明させる」場合の注意点についてお伝えします。